ご挨拶 |
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節目に 急速な発展を遂げたJABTSにおいて、節目となる第10回日本乳腺甲状腺超音波診断会議の当番世話人に指名を受けましたことを大変光栄に存じております。また、我が国は国際乳房超音波診断会議を12年ぶりに主催することになりました。この会と合わせて京都にて開催いたします。 Use US for us さて、音響学は戦争とともに発展したといって過言ではありません。敵の潜水艦を発見するためのソナー、カラードプラの基礎となったレーザードプラなどです。21世紀には超音波は我々自身の健康の管理のために超音波を平和利用していかなければなりません。長い間、平安であった京都での開催を記念して"Use US for us"といたしました。 超音波の啓発と教育 超音波医学は成熟期に入り、第8回に唱えられたようにsustainabilityが求められています。この持続的な発展を願い、今回は教育と普及に焦点を当てました。超音波医学は各大学に講座がないことから超音波の基本的な教育が不十分となっています。超音波画像の形成過程を理解しないままに超音波検査をされているかたも多いことでしょう。見よう見まねでここまでこられた熟練者、これから超音波医学を学ぼうとする方に対して超音波を理解していただくためにJATBS教育委員会が講習会を開催致します。グループ講習は36名の定員です。スクール形式の講習は全ての方にオープンに致しました。是非ともご出席下さい。 日程について 第1日目は教育委員会の講習と乳腺以外の体表臓器の研究発表、第2日目は甲状腺、副甲状腺のランチョンセミナーと乳腺の研究発表となります。第13回国際乳房超音波診断会議の第1日目(6日、JABTS2日目)には乳腺以外の体表臓器と共通の話題を取り上げています。甲状腺等の体表臓器の医療従事者も是非御参加下さい。 Cannongraphy 世の中のざわめきを聴いて人々を導いたのが観音菩薩です。 音は見えないにもかかわらず、観るといいます。おもしろいですね。体内に発生するこだまを捉え、画像化して観察するのが超音波診断装置です。いわば、超音波診断装置は現在の観音様、Cannongraphyといえるのではないでしょうか。観音様の発展した京都は本会にはふさわしいことでしょう。 お待ちしてます 幸いにも、最も京都が美しい日々、国立京都国際会館にて本会議を開催できるようになりましたことうれしく思います。桜の下で共に超音波診断について多いに語り合いましょう。お待ちいたしております。 2002年12月吉日 植野 映 第10回日本乳腺甲状腺超音波診断会議当番世話人 |