第36回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会

会長挨拶

会長:古川まどか

第36回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会開催のご案内

来る2016年(平成28年) 5月28日(土)~29日(日)、第36回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会(JABTS36)を、京都市にある国立京都国際会館およびグランドプリンスホテル京都において開催させていただくこととなりました。今回も第32回、34回と同様、「Ultrasonic Week 2016」と題して、日本超音波医学会第89回学術集会その他2つの国際学会(いずれも近畿大学消化器内科工藤正俊教授が会長)と合同での開催となります。このように立派な会を主催させて頂くことを大変光栄に存じております。

JABTS36のテーマは「つながろう!わかり合おう!」もしくは、「つながろう!感じ合おう!」といった意味を込めて「Build a Culture of Communication」と致しました。乳腺、甲状腺、頸部等体表領域の超音波診断に関わる内容を複数診療科医師、技師、理工学系会員等、多分野の人々が参加することが本学会の特徴の一つであり、よりよい超音波診断のためには関係者間の「Communication」が必須であることは言うまでもありません。また、超音波検査は他の画像診断と異なり、検者自らが病態、疾患を意識しながら行う場合が多いことから、画像と向き合い、その場で鍵となる所見を描出、記録し、以後の方針確定、診断へ結び付けていく過程を病態や疾患と検者との「Communication」と捉え、検査の際に留意すべき大事なポイントの一つとして強調させていただきました。

特別講演は、ボランティアで日本とキューバとの医療の交流活動を進めていらっしゃる、日本キューバ科学技術交流委員会副会長・立川相互病院呼吸器外科部長の木村文平先生にお願いを致しました。昨年、54年ぶりに米国との国交が回復され話題のキューバですが、日本にいてはなかなか伝わらないキューバの医療事情その他について、興味深いお話が伺えるものと思います。また特別企画として『東日本大震災から五年後の今、振り返る――想定外の事態に私たちはどう動いたか?』と題し、国土交通省総合政策局長毛利信二氏に基調講演を、学会員を中心とした演者数名に直接経験された震災関連の内容をお話しいただきます。さらに、ふだん、勉強する機会が多くはないと思われる頭頸部領域の超音波診断に関する教育講演、ハンズオンやインターベンション等を企画しています。現在多くの学会で話題となっております男女共同参画の観点からは、乳腺甲状腺超音波検査を中心に、女性会員の目線から、検査を円滑に進める工夫やアイデア等を出していただき、さらに男性会員からも意見を出していただくことで今後の超音波検査の発展に役立てるといったシンポジウムも企画しております。

そのほか通常のJABTS学術集会と同様、各委員会の企画、臨床研究や出版活動に関するセッション、国際委員会企画として、国外から講師の先生方を数名お招きするセッションを予定しております。これら企画セッションは原則として日本超音波医学会第89回学術集会と共同企画とさせていただく予定でございます。

一般演題もこれまで通り募集致しますので、是非、皆様お誘いあわせの上、ご参加いただき「Communication」を実感していただくとともに、京都の鮮やかな「青もみじ」をご堪能下さい。

第36回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会
会長 古川 まどか
神奈川県立がんセンター頭頸部外科医長

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