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このたび、2009年10月10日(土)と11日(日)の2日間で第23回日本乳腺甲状腺超音波診断会議(JABTS)の大会長を務めさせていただくことになりました。

乳腺・甲状腺を主とした体表領域における超音波検査は、とくに乳癌の増加が社会的にも大きな問題となっていますことから、乳癌検診の早期発見にマンモグラフィーとともに超音波検査の重要性が高まっております。現在「J-START」という全国規模での超音波検診の有用性を検証する研究が平成20年より厚生労働省と東北大学を中心にスタートしており、その参加数は約8万人で観察期間も5年以上となっています。

 その乳腺超音波検診に携わる臨床検査技師の指導にも多くのJABTS会員が講師として指導し、実際の検診も担当しております。また、「乳腺超音波診断ガイドライン改訂第2版」に続きまして、甲状腺領域におきましても平成20年にはJABTS甲状腺班の編集で「甲状腺超音波診断ガイドブック」が刊行されました。現在日本甲状腺学会としても「甲状腺結節診療ガイドライン」の作成が進行中であり、その意味でも甲状腺結節の超音波診断が重要なカギとなっております。

 この乳腺甲状腺超音波診断会議(JABTS)は現在会員数が2000名を突破しており、超音波にかかわる基礎工学系の先生から体表臓器を中心として臨床現場で画像検査を行なっている臨床検査技師の方々、そして内科・外科・放射線科・産婦人科の医師まで多くの分野の方が参加されているのが特徴です。今回は「超音波学のさらなる飛躍をめざして」をメインテーマとして、これからの超音波医学のあり方をさぐり、年々発展を遂げる新たな画像診断技術や臨床研究の発表・検討の場としたいと考えております。

さらに、特別講演やシンポジウムにおいても本会議に相応した特徴あるものを企画しております。

皆様方の多数のご参加を心よりお待ちしております。

 

第23回日本乳腺甲状腺超音波診断会議大会長
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 内分泌代謝科

会長  宮川 めぐみ